九島伸一「情報」について

600ページ中500ページ読んだので感想解禁。

Amazonでは2件のレビュー、どちらも5点満点だったが、私の肌には合わなかった。最初の数ページ読んで「これって、ブログを纏めたものかな?」と思ったんだが、本の中には何も情報がない。しかし、雑誌での連載にしては1編ずつの長さが極端に違うし、だいたい短すぎる。それに同じような内容が何回か登場するので、気になって調べてみたら、どうも元ネタはこのサイトのようです。

さて、性格の悪い私は「なぜこの本は私の肌に合わないのか?」を考えてみたんだが、理由は以下の通り。

  • 文章がちょっとポエムっぽい。私はいい年した大人のポエムっぽい散文を読むのが嫌いなのだ。(詩は大丈夫。)
  • 紹介されている人を知らないので、話についていけない。(ついでに言えば、引用部分が全然わからない、括弧でさえくくっていないのも、マイナスポイント。)
  • 主張というか立場設定がわかりにくい。

最後のポイントについては、私自身の内にある「立場を明確にして物を言え!」という暗黙の認識が問題なんですけどね。別に保守なら全てにおいて保守であれというわけではないんですが、「このポイントについては賛成」「この点については反対」みたいなのが、わかりにくい。・・・いや、「好き嫌いがハッキリしないからイライラする」というのが、正しい心象かもしれない。例えば、池田晶子女史なんかは、好き嫌いが非常にハッキリしている。「ハッキリしているから良い」ということは全然なくって、本当にこれは私の好みなんだが、とにかく、この本は合わない。後100ページ、最後まで読むつもりだが、続編?として販売予定だという「知識」は買わないだろうなぁ。

と、例のごとく、ケッチョンケチョンに貶すだけなのもどうかと思うので、読んでて納得した部分を引用して、今日はおしまいにします。

 絶対的な真理があると思っている人が科学に入り込むと、たくさんの悲劇が生まれてしまう。絶対的な真理が好きな人は、科学ではなく、宗教のなかで、信仰に生きたほうがいい。

絶対的な真実がないという一点で、科学は批判される。でも、絶対的な真実がないということこそが、科学を発展んさせてきたということを、忘れてはならない。(P332)

 

少しでも考えることを知っていれば、自分のどこが優秀で、自分のどこが優秀でないのかは、簡単にわかるだろう。そして少しでも考えることを知っている人は、二者択一などという安っぽいトリックに騙されたりはしないだろう。(P403)

 

難しい文章を書く人は、普通、思考力が欠如している。それを隠すために文章を難しくする。変な言葉を使うのも同じこと。まともな思考力を持った人の文章はわかりやすい。(P437)

 

 

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